任意保険は、事故の際に自賠責保険だけでは十分な補償ができない場合や、自賠責保険では補償されない内容に関して、カバーするための保険です。
自賠責保険の加入が義務づけられているために「強制保険」ともいわれていますが、任意保険はクルマの所有者・運転者が、内容を自分で選んで加入することもできるために、「任意保険」といわれています。
任意保険の保障内容によって主に以下のような種類があります。
1.対人賠償保険…交通事故で「他人」をケガや死亡させてしまった場合に補償する保険。
2.自損事故傷害保険…100 %運転者の過失で事故が起きた場合に適用される保険。
3.搭乗者傷害補償保険…運転者や搭乗者がケガや死亡の場合に適用される保険。
4.人身傷害補償保険…保険加入者とその家族がケガや死亡に至る事故に遭った場合の保険。
5.対物補償保険…事故を起こした際の物の補償に適用される保険。
6.車両保険…加入したクルマに、事故や自然災害によって損害が出た場合の保険。
また、任意保険は上記の補償内容がセットになった保険での、以下の様な形態があります。
SAPはPAPの5種類の保険に車両保険も含んだ総合保険です。SAPの加入は、普通自動車・小型自動車・軽四輪乗用車・小型貨物車・軽四輪貨物車の自家用5車種に限られています。
BAPは上記6種類の保険の中から、対人賠償保険を基本契約にして、そのほかに加入者が必要な保険を選んで加入できる保険です。PAPやSAPは保険会社の示談交渉サービスが受けられますが、BAPは示談サービスを受けることができません。