基本的にはプラグからプラグコードを抜き、プラグレンチでプラグを回して外し、新しいプラグと交換。すべてを元通りにセットして終了となる。単純、簡単な作業ではある。一昔前なら、プラグコードもプラグも、プラグが挿入されているシリンダーヘッドも完全に露出し、ボンネットを開ければ全てが一目瞭然。工具を使う作業空間も十分にあり、交換時だけでなく、定期的なチェックも比較的イージーにできるメンテナンス項目であった。しかし、現行モデルのほとんどが、樹脂製のエンジンカバーなどで覆われ、プラグどころかプラグコードすら目視不可。これが常識となってしまった。高級車や輸入車なら尚のこと、とにかく見えるのはブラックやシルバーの樹脂カバーばかり。
というわけで、そういったカバー類を外す事から始めなければならないのだが、プラグ交換で留意すべき点は今も昔も同じ。プラグを外した穴から、シリンダー内部に異物が入るのを防ぐこと。これは外しにかかる前に、プラグ穴回りのゴミや埃を吹き飛ばすなど、事前のクリーニングでケア。一般ユーザーとしては、スプレー式のOAクリーナーやエアダスターが意外と便利だろうか。次は交換プラグの挿入と締め付け。必ず手で回しながら挿入し、回らなくなってからプラグレンチを使うこと。さらにプラグレンチでの締め付けも、2分の1や3分の2回転と細かく指定されているのでこれを厳守。力まかせに締め付けても、ガスケットが完全に潰れてしまうなどトラブルを招くだけ。プラグのネジ山にスレッドコンパウンドなど、カジリ防止のケミカルを塗っておけば、よりグッドである。