カーエアコンもエアコンディショナーの一種なので、当然、ほとんど全てのクルマのエアコンに、フィルターがセットされています。と断言したいところですが、そうなったのは割と最近。ちょっと前までフィルターのないカーエアコンもあった。屋内で使われる家庭用エアコンなどと異なり、排気ガスは言うに及ばず、チリ、埃、花粉など様々な不純物が舞っている外気にさらされ、ほぼ常時、その空気を取り込んいるカーエアコンにとって、フィルターは何より大事という気もするのだが、フィルターのないカーエアコンが当たり前のようにあったなんて、逆に驚きでもある。確かに外気導入時、ダンプの排気ガスの直撃を受けたりすると、モロにその臭いと汚れた空気が車内に入ってきた時代があった。
もちろん、車内の環境、車内の人間のことを考えれば、当然、フィルターはあるべきモノである。最近では花粉除去機能付きも一般的になりつつあるが、さらに進化した脱臭炭を備えたものとか、抗菌機能、アレル物質抑制機能など、より快適で健康的な車内空間を作り出してくれるフィルターが販売されており、そういった指向はさらに高まっている。ちなみにフィルターのベースとなっているのは、紙と樹脂を組み合わせたもので、蛇腹状に折り曲げて面積を最大限に稼いでいるフィルターが多い。ただ、カーエアコンの場合、それなりに厳しい環境の外気をクリーンにしているので、消耗もそれなりに早い。