エンジンは複数の金属パーツが結合、連結されて成り立っている。そして、その中にエンジンオイルが入れられ、高圧や高温の中で気密性を保っている。もちろん、金属と金属だけの直接結合で、それだけの気密性が確保されるわけもなく、様々な部分にラバーシールやガスケットが使われて、エンジンはその機能と性能を保っている。しかし、高温や高圧力にさらされ、ラバーやガスケットの弾力は徐々に落ちてゆく。そして、いずれはオイル漏れや滲みなどを発生させてしまう。ラバーやガスケットの素性を考えれば、こういった劣化は避けられないのが事実だ。
そういったラバーシールやガスケットに作用し、弾力を回復させて、オイル漏れなどを防ぐというのが、オイルリークストップといった添加剤の狙いである。ラバーシールやガスケットに浸透して弾力を復活させるわけだが、ちょっと注意したいのは、あくまでも予防策であるという点だ。もう既に漏れや滲みが発生している部分に対し、それを完全に止めるのは難しい。多少の効果は望めるかも知れないが、漏れや滲みが発生する前の投入とでは、その効果に大きな差があるのは確か。というわけで、トラブルが発生する前の使用がキモである。