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クーラントは補充が必要

高温や圧力上昇に徐々に減っていく

 ラジエター回りを見てみると、ラジエター上部に取り付けられたキャップの取り付け部から、ヨコにゴムホースが伸び、その先に半透明の樹脂製タンクが設置されているのが分かる。これはリザーバータンクと呼ばれるもので、タンクにはMIN/MAX、或はLOWER/UPPERなどの表示がある。つまりこれはクーラントのレベルが、この間にあればOK(冷間時)ということだ。

 エンジンの熱を吸収し、クーラントの温度が上昇すると、膨張し、ラジエター内の圧力が上がる。その圧力によってラジエターから放出されたクーラントを受け、温度低下で圧力が下がるとクーラントをラジエターに戻す。その受け皿となっているのがこのリザーバータンクなのだが、
その中でタンク内のクーラントのレベルが範囲内(冷間時)であれば、このサイクルが正常に機能するというわけだ。範囲内であるかぎり、エンジンの温度管理は適正にコントロールされるというわけである。

 

専用液を補充して適正な量と濃度を管理

 温度の上昇、下降を繰り返し、リザーバータンクとラジエターを行き来しているクーラント。高温時はもちろん、常温時でも僅かながら蒸発し、最適な状態から徐々に外れて行く。クーラントが不足すると、エンジンを適正な温度にすることができず、いわゆるオーバーヒートの原因となってしまう。そこで補充が必要となるわけだが、補充によってクーラント内の薬剤の濃度が薄くなったり、逆に濃くなり過ぎても様々なトラブルが発生する。
そこで補充の際には専用の補充液が必要となる。ちなみに補充液は充填済みのクーラントと、同メーカーの製品を使うのがセオリー。混ぜるとこれもトラブルの原因となる。

 
コラム

 

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