簡易型の防犯装置では、取り付け位置によっては誤作動が発生したり、断線やシステムを壊されたりして被害を受けた事例も少なからずあります。
これに対して、インストール型の自動車盗難防止装置を、プロのインストーラーが組み付けた場合、クルマの盗難や車上荒らし、いたずらや当て逃げなどの抑止・防止にかなりの効果をあげることが可能です。
たとえば、簡易型のドアセンサーの多くは、ドアを開けるとルームランプが点灯することで、電圧の低下を検知して警告・警報を鳴らします。防犯装置のセンサーが、1つのだけの場合、電圧は他の理由で下がったとしても、警報音を出すことになり、誤報が生じます。
インストール型の防犯装置は、センサーの種類が多く、プロのインストーラーが組み付けることによって、そのクルマの使用状況に応じた検知能力(感度)を設定することによって、精度が上がり、威力を発揮できるようになります。
また、高価なモデルは、検知能力が高いセンサーを数種類備えるだけでなく、クルマの使用環境によって異なるノイズ(センサーにとってのノイズ=駐車場での他のクルマのドアの開閉音などの音や振動など)を学習して除外するシステムが搭載されるものもあります。
近年、日本のカーセキュリティーメーカーは、日本のクルマを取り巻く環境を考えてセンサーや防犯装置を開発しています。
インストール型の防犯装置の取り付けは、電源も含めてクルマの配線を改造する作業になります。防犯装置やクルマのことだけでなく、クルマの配線についても熟知したプロの作業が必要になるのはこのためです。