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バッテリーに充填されている液体(電解液)は、硫酸を蒸留水で薄めた希硫酸となっている。充電の過程で水素ガスが放出される他、液量が減る要素が加わり、補充する必要が生じたら、専用液をバッテリー上面のセルキャップを開け、注ぎ込む。その専用液の中身は蒸留水そのものだ。つまり、液量が減って濃度が高まった希硫酸を、新品状態に近い濃度に下げてやるのが、バッテリー液を補充するということである。これで充電能力も放電能力も、新品に近いところまでリフレッシュされ、電気的パワーに満たされた状態になる。LOWERレベルーを下回るような状況だと、バッテリーはかなり疲弊しているので、蒸留水を補充するだけでも大きく性能が回復する。
一方、カー用品店やホームセンターなどの売場には、強化剤とか添加剤なるものが売られている。形態は錠剤と液体があるようだが、その中身は大きく分けて2種類。ゲルマニウム・シリコン有機半導体系と、界面活性剤系がある。とくに後者のタイプは劣化したバッテリーを回復させるまでの効果があり、サルフェーションの除去や、水素による絶縁をも防いでくれる。ただ、現在流通している商品のすべてがこの2種類に該当しているかは定かでなく、データ的根拠も乏しい。まったくの精製水(蒸留水)を、強化剤と謳って販売している例もあったようだ。というわけで購入と使用には注意が必要だろう。
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