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一般的に2、3年、長いと4年や5年も使うことができるバッテリー。より長く使うためには定期的なチェックとメンテナンスが欠かせない。ただ、ボンネットを開けたことすらないというユーザーも居るだけに、バッテリー点検などというと、ハードルの高い作業のようにも思えるが、やることは非常に単純、簡単である。
ボンネットを開け、箱型のバッテリーを見てみると、LOWERとUPPERというラインが引いてあるのが分かる。つまりコレは液量の下限、上限ということ。バッテリー液がこの上下のラインの間にあればOKということだ。
バッテリー液は充電、放電を繰り返す内、ガスの放出と僅かな蒸発により減少するメカニズムとなっており、補充なしだと下限を下回り、充分な充電、放電が出来なくなる。また、下限や上限を超えることは一時的な性能だけでなく、総合的な寿命にも影響を与えるので、液量を常に適正に保つのは非常に重要である。目安として下限を下回らないようにするのはもちろん、なすべく上限の少し下あたりに保つようにチェック、補充するのがベスト。入れ過ぎも液の吹きこぼれや、液濃度低下を招くので要注意。尚、クルマのバッテリーは液層が6個あるので、全層それぞれの液量をチェックすること。
ちなみにバッテリーの補充液は専用の精製水(蒸留水)。各層のキャップを開け、直接上から注ぎ込んで補充する。さらにバッテリー液が頻繁に減るようであれば、寿命が近い可能性もあるので注意が必要だ。また、液量以外では、プラス&マイナス極に繋がれたケーブルの接続や、本体の変形などがないかも確認しておこう。最悪、ケーブルが緩んで外れてショートしたり、本体からの液漏れや破裂といったトラブルも考えられる。
整備工場やディーラー・カーショップなどプロが行うバッテリー点検では、性能チェックのためにバッテリーアナライザーと言う専用の装置を使います。
この装置を使用すると、電圧の測定だけでなく、瞬間放電による電流の流れや電圧低下の回復など、実際に車に搭載して使用する際の負荷を想定したバッテリー性能のチェックが行われます。点検してもらえる機会が有ったら、一度、見てもらうのも良いでしょう。