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メーターやインジケーターなどの表示機器、前後ライト類の点灯、動作。エアコンやオーディオ、ウインドー、シート調整、そして一番大事なエンジンの稼働と、電力が絶対不可欠なクルマ。その供給源であるバッテリーの重要度は近年、ますます高くなるばかり。
何しろ現代のクルマはコンピューターがないと成り立たないので、バッテリーは命綱とも言えるのだが、存在感は低いまま。自分のクルマにどんなバッテリーが搭載されているのか、気にも留めない人も多いだろう。
店頭に並んだバッテリーを見ると、数字とアルファベットの記号が表示されている。その意味だが、まず、最初の2桁の数字が容量などの総合性能となる。当然、数字が大きい程、電力量もそれによる仕事量もアップ。
次のアルファベットと数字がバッテリー本体のサイズ。これはJIS規格で、例えばAだと幅127mm、高さ162mmと決まっており、B、D、E、F、G、Hの7種がある。続く2桁の数字で長さ。つまりA24だと127mm×162mm×240mmの箱になるわけだ。もちろんHが一番大きい。
そして最後がプラス極の位置。LとRで左右を区別している。接続するバッテリーコードの取り回しや衝突安全などの点から、車種ごとに明確に指定されている。
以上、3種の規格で種別されているバッテリーだが、これ以外に液量の減りをチェックし、専用の精製水を追加することができるタイプと、密閉され液補充の必要のない、俗にメンテナンスフリーと呼ばれるタイプに分けられている。
ちなみにクルマ用のバッテリーは6個の液層で構成されており、セルと呼ばれる1つの液層で2ボルトを発生。6個なので電圧12ボルトとなっている。
厳しい暑さや寒さ、過酷な電力需要などに曝されているバッテリー。この機会にその存在に目を向けてみては。