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蓄電池と呼ばれるモノはすべてそうなのだが、クルマのバッテリーも温度が下がれば下がる程、性能が落ちるようになっている。これはバッテリーのメカニズム上、仕方がないことであり、冬にバッテリー上がりがよく発生する原因の一つともなっている。具体的には、電解液であるバッテリー液の温度が0度ぐらいになると、容量が通常時の8割ほどに落ち込んでしまう。さらにスターターモーターを回すパワーという点でも、6割強とその落ち込みはもっと大きい。それに加え、エンジン始動に要する電力は気温0度ほどになると、通常の1.5倍を超える。バッテリーの性能が下がる上に、必要とするパワーが上がってしまうのだから、冬が厳しいのは当然。エアコンやヒーターなどの装備の消費電力もアップするわけだから、本当に冬はバッテリーにツライ季節なのだ。
そんなわけで冬が鬼門のバッテリーであるが、エアコンの負担が格段にあがる夏も疲弊してしまう季節だ。水素ガスと酸素ガスの発生が多くなり、液量の減りが進行するのも夏の特徴なので、夏の辛さも冬に負けない程だ。とくに真夏の炎天下の中、渋滞路を1時間以上なんて状況は極めてバッテリーによろしくないので、そういうシチュエーションにハマったら、快適にバッテリーに充電される走行時間でリカバーするように意識した方がいいだろう。