車検は、そのクルマの外観や安全装置、公害対策の機能などについて、「道路運送法」で定める「保安基準」に適合しているかの検査のことです。一般のクルマは、２年に１回（新車時は３年に１回）、１ナンバーや４ナンバーの貨物車などは１年に１回の検査が義務づけられています。

 

　一般には、ディーラーや自動車整備工場などにクルマを持ち込んで、外観や安全装置、公害対策の機能などについて点検・整備をしてから、車検を実施します。

　以前は検査前の整備を行わないと車検が受けられませんでしたが、1995 年７月の法律改正により「点検・整備は検査の前後を問わない」ことになったので、車検前に整備をしなくても検査を受けることが可能になりました。よく「車検に通る・通らない」ということばが使われますが、安全面や騒音を含む公害対策に関して、公道を走行する基準に合わないカスタムなどを施している場合には、車検には通らないことになり、基準に合うように整備してから車検を受けなければなりません。

 

　最近は、ディーラーや自動車整備工場よりも割安に車検を実施するカー用品店や民間の車検専門店を利用したり、クルマに詳しい人は自分で車検を行う人もいます。

 

　車検は、そのクルマが車検の時点に基準に適合しているかを検査するもので、その後の安全性が保証されるものではありません。公道を走る上で事故を起こさないため、クルマのトラブルを防ぐためにも、定期点検・整備を受けることによって、愛車のコンディションを維持していきましょう。