新車を購入して、事故などもないクルマの、初回の車検(3年目:3万km 走行以内、2年目:2万km 走行以内など)では、クルマのダメージは少なく、整備が必要な箇所は少ないことが一般的です。
このようなクルマの、初回(3年目)の車検を通すために必要な整備としては、
○エンジンオイル&オイルエレメントの交換
○バッテリー交換
○冷却水の交換
○ブレーキオイルの交換
○その他の交換部品スパークプラグ、ワイパーブレード、発煙筒
○状況によって交換…エアーエレメント、ブレーキパット、タイヤなど
が挙げられます。
クルマのメンテナンスに慣れている人ならば、自分で施すことも難しくない範囲の整備が多いので、ユーザー自身が点検・整備をして受ける「ユーザー車検」でも、比較的楽に車検に通るはずです。
ユーザー車検は、費用が安く抑えられる反面、書類の準備や車検の予約、平日に自分でクルマを持ち込んで検査を受けるなど、自分でこなすには、それなりに手間と時間がかかります。
新車購入から初めての場合や、走行距離が少なく、ユーザーが時間的に余裕がない場合には、ガソリンスタンドやフランチャイズ店での車検を利用する手もあります。店舗の中には、はじめから「初回車検」や「新車から走行距離○○○km までの車検」などと、整備項目が少なくても合格するクルマのためのメニューを用意して、安価にしているところもあります。
整備が容易にできて、車検に通ったとしても、それ以降の安全な車の運行が保証されたわけではありませんので、定期点検や日頃のチェックなどは怠らないようにすることが、クルマを長持ちさせて、初回以降の車検整備を容易・安価にすることにつながることを忘れないでください。