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パワステオイルの役割について

ハンドルを回した力を前輪を動かす力として伝える役割

パワーステアリングの構造

 パワーステアリングとは、少ない力でステアリング操作を行なうために、(人間がステアリングを回す力の)補助としてエンジンなどの動力を使う仕組みのことです。

 パワーステアリングには、エンジンで油圧ポンプを回すことで発生した油圧によってアシストするタイプと、電気モーターによってアシストするタイプがあります。現代の一般的なクルマの多くは油圧式を採用していますが、徐々に電動タイプが増えてきているようです。油圧式パワーステアリングの構造は、エンジンの力を使ってパワステ用のポンプを回し、そこで発生した油圧をステアリング操作に合わせて利用するようになっています。

 

パワステオイルの役割

 油圧式のパワーステアリングにおいて、作動油の役割を担っているのがパワステオイルです。つまり、ステアリングを回した力を、パワステ用のポンプを介してステアリングギア機構へ伝え、タイヤを曲げる働きをします。国産車では専用のオイルを使用しています。

 適切な伝達能力や、パワーステアリングのフィーリングを保持するために、パワーステアリングフルードには適正な粘度と粘度指数が要求されます。

 使用されるポンプの型式と動圧力によって違ってきますが、粘度が低すぎると内部漏れで圧力不足が起こり、高すぎると、始動時の伝導遅れやステアリングが重くなるなどのトラブルを招きます。

 一般的なクルマでは5W−30相当の粘度のものが適しているといわれますが、基本的にはメーカー指定の純正品を使用するのがよいでしょう。

 
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