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ATF(ATフルード)の役割について

オートマチックトランスミッションフルード(Automatic Transmission Fluid)

 オートマチックトランスミッション(以下AT)にはいくつかの種類がありますが、このうちトルクコンバータ式ATと呼ばれる現在のAT自動車の殆どが採用している方式(トルクコンバーターとギア(プラネタリギヤ)を組み合わせて油圧制御によって自動的に変速を行うもの)中に入っているのがATF(ATフルード)ですが、その役割をご説明します。

 

トルクコンバーターにおける役割

 トルクコンバーターというのは、エンジンの動力をギアへ伝える装置で、マニュアル車のクラッチとトランスミッションの働きの一部を同時に行うような働きをします。この動力を伝える媒体となっているのがATFです。

 

変速ギアにおける役割

 ATの自動シフトチェンジは、薄い摩擦板を何枚も重ねた湿式多板クラッチを何枚も使っておこなっていますが、このクラッチの摩擦材となったり、ギアの潤滑をおこなったりしているのがATFです。

 

油圧制御装置における役割

 ATのシフトチェンジは複数のクラッチ板と使っておこなっているということを上で述べましたが、どのクラッチを切り、どのクラッチをつなぐかということを車速やアクセルの踏みこみ量によってきめているのが油圧制御装置です。この油圧制御装置の作動油となっているのがATFです。

 

 

 このようにATFは複雑なATの機構の中で複雑な役割を果たしていますが、長期間使っていると劣化し、これらの機能を果たせなくなり、自動変速がうまくいかなくなったり、エンジンの動力をうまく伝えられなくなったりしますので、一定の期間ごとの交換が必要になります。

 
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