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ブレーキオイルの交換時期について

車検時などの定期的な交換が必要

 ブレーキオイルもエンジンオイルなどと同じように、時間の経過や使用とともに劣化します。

 ブレーキオイルが劣化すると、長い下り坂などでブレーキが高温になったときに気泡が生じてブレーキが利かなくなるベーパーロック現象がおきやすくなったり、ブレーキペダルを踏んだときのフィーリングが悪くなったりしてしまいます。

 ブレーキはドライバーの安全を担うもっとも大切な装置のひとつですから、定期的な交換が必要です。

 

ブレーキオイルの交換方法

 ブレーキオイルの交換は、必ずしも一度に全量を交換する必要はありません。長期間無交換のままで、ブレーキオイルの劣化が激しい場合には全量交換する必要がありますが、そうなる前に部分的に入れ替えるのが理想的です。

 ブレーキオイルが劣化すると、上述のようにブレーキペダルのフィーリングが変わります。具体的にはブレーキオイルの中に気泡が生じているため、ブレーキペダルを踏んだときに生じる油圧がピストンへダイレクトに伝わりにくくなっている状態です。

 この状態では、さらにベーパーロック現象がおきやすくなるので、気泡を取り除いてやる必要があります。気泡を取り除く作業を「エア抜き」といいますが、ブレーキオイルを排出しながらエアを抜くことになり、排出した分は新しいブレーキオイルを補充しますので、結果的にブレーキオイルを部分的に交換したことになります。

 エア抜きは4輪分おこないますので、あるていどの量が交換されますし、特に劣化が激しいタイヤ付近(ピストン付近)のオイルが優先的に排出されますので、通常はこのエア抜き作業だけで十分にブレーキオイルの交換ができるということになります。

 

ブレーキオイルの交換時期

 以上のことから、エア抜きをおこなうタイミングで交換するということになりますが、ブレーキタッチの変化については一般のドライバーは気付きにくいので、一般的な使用条件のもとでは、特にブレーキが高温になりやすい夏の前後や、長距離ドライブの前後などにおこなうのがおすすめです。

 
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