エンジンオイルには様々な種類や規格があるため、そのクルマのエンジンに合ったものを選ぶ必要があります。ここでは、そのエンジンオイルの種類について説明します。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンでは使用するエンジンオイルが異なります。
それぞれのエンジンオイルの基本性能はほとんど同じですが、ディーゼルエンジンオイルには酸を中和させる為のアルカリ分が多く入っています。
なぜなら、ディーゼルエンジンに使用される軽油の中には「硫黄」が含まれており、これが燃焼すると「硫黄酸化物」になり、エンジン内部を腐食するので、これを中和する必要があるためです。
したがって、ディーゼルエンジンオイルをガソリン車に使用しても問題はありませんが、ガソリンエンジンオイルをディーゼル車に使用するのはおすすめできません。
エンジンオイルはベースオイルの違いにより、「化学合成油」「部分合成油」「鉱物油」の3種類に分類されます。
化学的に合成されたベースオイルを使用しており、低温下から高温下まで、常に安定した高い性能を発揮するのが特長です。ただし、価格が高くなる傾向があります。
鉱物油に化学合成油を配合したベースオイルを使用しており、性能とコストのバランスがとれたオイルです。
鉱物油
原油を蒸留した重質油を精製して作られており、低コストなのが特徴です。ただし、熱に対してはあまり強くなく、品質の面で他のベースオイルに劣ります。