クルマの盗難や車上荒らしとともに、アルミホイールの盗難の被害も相次いでいます。朝、駐車場に来てみると、タイヤ&ホイールがなくなって、ブロックの上にクルマが載せられていたという被害者の話は、インターネット上でも容易に見つかります。
ホイールナットは、通常、トルクレンチなどの径が合えば、容易に緩めてホイール&タイヤを外すことが可能です。盗難防止ロックナットは、ホイールナットの形状を、「専用キー」とよばれる専用レンチでしか緩めることができないようにしてあります。
このロックナットには、「外溝タイプ」と「内溝タイプ」のものがあります。カー用品店などでは一般的な「外溝タイプ」のロックナットが見られますが、外溝タイプの場合、特殊なソケットレンチでもナットを緩めることが可能であったり、「マスターキー」とよばれる多くのロックナットを緩めることが可能な工具も存在するために、「ロックナットを用いていたにもかかわらず、ホイール&タイヤを盗まれた」という被害者もいます。
「Mcgard(マクガード)」のような「内溝タイプ」のロックナットは、ナットの内側に溝を掘っていて、溝のパターンはロックナットのセットごとに、それぞれ異なり、精密さや強度も十分に信用できるため、トヨタやニッサンなど日本のメーカーの純正指定を受けています。
また、最近では、ホイールのロックナットと、電子ロックのメーカーが、特殊ナットと強力なマグネットシリンダーを合わせたダブルロックのナットを開発・販売しています。