ホイールバランスは、ホイールにタイヤを装着した状態での、タイヤのバランスのことです。ホイールやタイヤは、見た目には円形に見えますが、重量バランスは微妙に異なる場合が多く、バランスがとれていないタイヤ&ホイールは、回転運動にムラが生じます。
タイヤが真円(しんえん)を描いて回転できないので、走行中にガタガタと揺れを感じたり、ハンドルに振動が伝わります。一般道で低中速のときはあまり感じなくても、高速道路などでは顕著に感じることが多く、そのまま走行を続けることは危険です。
タイヤやホイールを交換した際には、必ずホイールバランスをとる必要があります。ふつう、タイヤショップやカー用品店、ディーラーなどで、タイヤやホイールを交換する場合には、こちらが何も言わなくても、ホイールバランスは調整されます。(タイヤとホイールを組み込んだ状態で、バランス調整料はふつう1本1,000 円、4本で4,000 円くらいです。)
ホイールバランスは、バランスが重たい側と反対に、「バランスウエイト」とよばれる重りを、ホイールの縁に打ち込むか、貼り付けて調整します。一般的に精度のよいホイールと、重量バランスのよいタイヤの組み合わせでは、バランスウエイトは5g〜30g 以内におさまるそうです。
ホイールバランスには、もう1つ横方向のがたつきに関係するバランスがあります。クルマが走行中に、前後から見ると、タイヤがまっすぐに立たずに、横揺れを起こしているようすをごく稀に見かけることがあります。
これは、タイヤ&ホイールのバランスそのものよりも、タイヤの取り付け方に起因することがあります。自分で冬用タイヤなどを交換したときなど、ボルト・ナットを一度に締め込むと、タイヤがセンターにつかない場合などに起こります。