ホイールスペーサーは、ホイールとハブの間に挟み込んで、ホイールのオフセットを調整するパーツです。
たとえば、車は換えたけれど、前のクルマのお気に入りのアルミホイールを付けたいが、オフセットの数値が異なるために、そのままでは付けられないときに、スペーサーを噛ませることで、装着できるようになる場合があります。あるいは、クルマを競技に使う場合など、トレッドを広くさせるときにも、スペーサーは用いられます。
また、愛車を「ツライチ」（真上から見たときに、ホイールがフェンダーの張り出しと同じ位置まで出て、「均一な面」を構成すること。タイヤ＆ホイールの引っ込みがなくなり、外観がよくなるとして、好むユーザーも多い）にするときなど、ホイール＆タイヤを張り出すことを目的に、噛ませる場合もあります。
ホイールスペーサーは、実用的にもドレスアップする場合にも、用いられることがありますが、単に挟むだけのスペーサーでは、ホイールを締め込むボルトの締めしろが短くなったり、ハブのセンターがホイールに届かなくなってしまうことがあるので、注意が必要です。
ホイールスペーサーは競技用のクルマにも、使われることがありますが、粗悪なものを噛ませると、ホイールバランスがくずれることがあります。使用する場合は、ハブやホイールと接する面にバリなどがなく、精密に造られたスペーサーを選びます。
また、ホイールスペーサーを使用した場合、一般的にホイールナットが緩みやすくなることがあるので、トルクレンチを使って、定期的に緩みがないか確認したほうがよいでしょう。
