エンジンオイル添加剤の中には、パワーアップ系というのもある。どんなオイル添加剤であっても、そのセールスコメント通りの効果が期待できるなら、なにがしかのパワーアップが望めると考えられるが、その中でもよりパワーアップに傾注した添加剤として、リリースされている製品というわけである。パワーアップの仕組みとしては、摩耗抵抗をより低減しつつ、皮膜効果でピストンとシリンダーの気密性をアップさせ、圧縮率を上げるて、結果、パワーアップが図られるという図式である。使われている添加物の種類や組成、成り立ちは様々であるが、狙っている効果と目指しているところは、まったく同一と言っていいだろう。

 

体感できる明らかな違いとは

　皮膜がどのように形成され、どれほどパワーアップし、どの位の耐久力がその皮膜にあるのか。確かなデータと実績を挙げるのはココでは無理だが、いろいろな添加剤の説明書きを読んでみると、体感としてまず感じられるのは、エンジンブレーキの効きの低減があるようだ。これは摩耗抵抗が減ったことによるもので、投入前よりエンジン回転の落ちが緩やかになるようである。というわけで説明書きには、それまでより一段低いギアを使用しての減速、車間距離などについての注意が記されている。それだけ体感できる違いがあるなら、是非、そういった添加剤を試してみたいところである。