通常、カー用品店やディーラーなどでエンジンオイル交換を行うと、新しいオイルを入れる前にフラッシングを行うのが普通である。フラッシングというのは、エンジン内部洗浄用のオイルを入れて、一定時間エンジンを回してキレイにするというもの。その後、フラッシングオイル抜き取り、新しいオイルを投入というのがその行程だ。フラッシングの場合、エンジン内部の洗浄という目的もあるものの、それよりも抜き取りきれずオイルパンなどに残った、古いオイルと残留している不純物などを抜き取り易くするのが主な目的で、燃焼室内にこびりついているカーボンなどの除去は、あまり期待できないのが実際のところである。

 

カーボンやスラッジを溶かしてキレイに

　そこで古いオイルを抜き取る前などに投入し、カーボン、スラッジといった燃焼室内のヨゴレをキレイにするというのが、洗浄系のオイル添加剤である。その成分は製品によって異なるが、ヨゴレを溶かしてキレイにするという点では同様で、古いオイルやフィルターと共にエンジンから抜き取ってしまおうというわけである。より念入りにキレイにするなら、古いオイルを抜いた後、洗浄の為のオイルと添加剤を入れ、数百キロほど走行して抜き取り。そして本番のオイル交換というやり方もある。さらにその行程の中で２回、フィルターも交換していれば完璧だ。費用はその分掛かるがよりキレイになることは確かである。