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ラジエターバルブの交換

触らなくてもいいだけに無視されがち

 ラジエターコアの上部、クーラント注入口にセットされているキャップ。そのキャップに内蔵されているのがラジエターバルブ。クーラントの交換サイクルが長くなり、ほぼメンテナンスフリーとなっている現状を考えると、何かトラブルでも発生しない限り、キャップを触る機会がないユーザーがほとんどだろう。ただのフタとしか思っていない人も多いはず。しかし、ラジエターバルブという大事なパーツが内蔵されている。クーラントの漏れとか、水温計が異常を示さない限り触る必要もないが、それでもクーラントの交換とか、それなりの期間を経たら、チェックしておくべきである。

 

キャップを交換するだけの超簡単メンテ

 ラジエターバルブというと複雑な機構を思い浮かべがちだが、キャップの仕組みは非常にシンプル。リターンスプリングとゴムパッキンのみ。これとリザーバータンクへのバイパス経路が組み合わされ、クーラントを排出したり、戻したりしている。チェックするのは、このスプリングの動きとゴムパッキンの状態。スプリングの動きが渋い、バネが弱い、ゴムがヘタってヒビ割れているなどあったら、迷わず交換したい。交換はもちろん、キャップを替えるだけ。これほど簡単な交換メンテもないだろう。ちなみにキャップから液漏れや、圧力不足による沸点低下での温度上昇も、ゴムパッキンやスプリングの劣化が原因なので、ラジエター回りを触る機会があったら、是非チェックしておきたい。キャップを外して、目で見て、スプリングをちょっと押してみるだけ。これだけでトラブルを未然に防げる。

 
コラム

 

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